診療内容

歯ぎしりの治療

「歯ぎしり」とは、食事など正常な機能運動をする時以外に上下の歯が接触する状態を言います。過度な歯ぎしりにより「歯がしみる」、「歯が異常にすり減る・欠けてしまう・割れてしまう」、「歯が痛い」、「詰め物がすぐ取れてしまう」、「歯周病がなかなか治らない」、「舌が痛い」、「顎が痛い」など、口周りに様々な症状が起きることがあります。
歯ぎしりには、睡眠時に起きてしまう場合と起きている時に起きてしまう場合があり、最近の研究では睡眠時の歯ぎしりは大脳中枢の興奮により引き起こされることが明らかになってきました。
咬みしめている人によく見られる徴候として次のようなものが挙げられます。心当たりがある方はご相談ください。

  • 咬耗(すり減り)
  • 過蓋咬合(深いかみ合わせ)
  • 破折
  • 骨隆起
  • 頬粘膜の咬合線、舌の圧痕
  • 充填物脱離
  • 詰め物の縁の割れ
  • アブフラクション

睡眠時の歯ぎしり

睡眠時の歯ぎしりの診断は異常な歯のすり減りなど臨床徴候による診断、測定器を用いた診断、マウスピースの使用痕による診断により行いますが、携帯型筋電計の貸し出しによる測定器による診断が保険診療で行うことが可能になり、当院でも実施しております。睡眠同伴者がいない場合や、歯ぎしり音が生じない食いしばりなどの検出も可能になりますので、「症状があり歯ぎしりを指摘されたが自分ではしていないと思っている方」、「虫歯や歯周病などはないと言われたが様々な症状がある方」など、客観的検査に基づいた歯ぎしりの診断を行うことで症状解決の手助けになるかもしれません。

睡眠時の歯ぎしりが原因である症状に対してはマウスピースを使用すると多くの症状は改善します。ただあくまで歯ぎしりによる力の影響を排除しただけであって、根本的解決ではありません。全身的要因から発生している歯ぎしりに対しては医科的対応が必要であり、紹介をさせていただきますが、原発性の歯ぎしりには自己暗示療法や薬物療法を実施し、ストレス、飲酒、喫煙、服薬、睡眠障害などの修飾因子があれば睡眠衛生指導を実施いたします。
「明日は用事があるから七時に起きなければならない」と自分に言い聞かせて寝るとその通りに目覚めた経験を持つ方も多いと思いますが、このような心理学的技法である自己暗示療法を用いて「食いしばったら歯と歯を話す」と眠る前に自分に言い聞かせながら寝ることで歯ぎしりを抑制できることがあります。

起きている時に行う歯ぎしり

咀嚼や会話など機能時以外に見られる歯ぎしりと、強い力ではないが習慣的に噛み合わせているTCH(上下の歯を接触する癖)があります。起きている時に行う歯ぎしりは、無意識で行う場合だけではなく意識的に行う場合もあり、様々な条件によって習癖となってしまったものと考えられます。TCHとは、何もしていない時には上下の歯の間には2〜3mmの隙間があるのが普通ですが、長時間歯を接触させ続ける習慣がついてしまっている状態を言います。いずれに対しても、自分が有害な行動を行なっていることを認識し、行動を正していく行動変容療法の実施が有効とされています。

歯科・歯科口腔外科・小児歯科・矯正歯科
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